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フカヒレトリビア

フカヒレのなぜ?なに?にお答えします。


フカヒレってなに?

鮫のヒレで、中国では魚翅(ユイチイ)と呼ばれています。鮫のヒレを乾燥させたもので、ゼラチン質独特の食感があります。
希少なことと、調理に手間と時間がかかることから、古来より高級食材、高級料理とされてきました。フカヒレ自体は無味・無臭なので、フカヒレ料理の味はフカヒレ自体の味ではなく、上にかかっている「あん」の味です。

フカヒレってどんな鮫のどのヒレの部分なの?

サメは全部で8枚のヒレを持っていますが、通常フカヒレとして利用されるのは尾びれ、第1背びれおよび胸びれ1対の計4枚です。世界には300種以上のサメがいるといわれていますが、ヨシキリザメやネズミザメなど20種ほどのサメのヒレが、現在国内でフカヒレの原料として利用されています。

また、サメの体内には尿素やアンモニアなどが含まれ、ヒレにもこれらの成分を含んでいるため、皮や軟骨を除去し、脱臭処理してはじめて食用となります。ヒレには、「きんし」と呼ばれる糸状の硬たん白質とそれを取り囲むゼラチン質の組織があり、きんしのみを取り出して利用する場合と、尾びれや背びれをゼラチン質の組織ごと姿煮等として利用する場合があります。

フカヒレって健康に良いって本当?

フカヒレにはコンドロイチンやコラーゲンが豊富に含まれており、美肌効果が強く、また、滋養強壮や骨の強化、腰痛やリウマチの緩和などにも効果があるとされています。さらにフカヒレにはガン細胞の増殖や転移を予防する効果もあるとされており、今後の研究にも期待がかかっている食材です。

コンドロイチン

フカヒレの中には、体のあらゆる組織の働きを円滑に進める潤滑油としてはたらいているムコ多糖類「コンドロイチン硫酸」という人体に必要不可欠な成分が多く含まれています。

コンドロイチン硫酸はもともと私たちの体の中に多量に存在し、新陳代謝を繰り返している物質ですが、コンドロイチンを合成する力は20-30歳で最高になり、加齢とともに少しずつ失われていきます。すると、皮膚の水分はどんどん失われて、水分不足から肌のかさつきやシワが生じやすくなります。

さらにコンドロイチンは「軟骨のもと」とも呼ばれるように、身体の結合組織の重要な構成成分でもあります。結合組織とは、細胞と細胞の間にあって細胞同士をつなぎあう役割をもっています。すなわち粘着物質として真皮の骨組みを形成するコラーゲン線維を互いに強固に結びつけ、結合織本来の作用を営みます。そのため、コンドロイチン硫酸が不足してくると関節痛や肩こりがでたりします。

皮膚の本体をなしている真皮の約70%はコラーゲン線維で、その隙間を埋める形でコンドロイチンが存在します。真皮中のコンドロイチン硫酸は、多量の水分を抱え込んで皮膚の水分量を保持します。若い健康な皮膚は「みずみずしい」と表現されるように水分が満ち溢れていますが、その原動力となっているのがコンドロイチン硫酸なのです。

フカヒレの本場ってやっぱり広東でしょ?

いいえ。確かに広東料理といえばフカヒレの姿煮は有名ですが、実は中国で品質がよいと認められているのは、日本産のフカヒレなのです。

フカヒレって美容に良いって本当?

フカヒレは「コラーゲン」も豊富に含んでいます。

コンドロイチン硫酸の働きと共に、肌が本来持っている機能を活性化し、円滑にします。さらにコラーゲン特有の免疫機能を高める作用で、卵や牛乳などタンパク質性以外のアレルギーの改善にも期待できます。

調理加熱しても溶けないコラーゲンは唯一フカヒレに含まれるのです。

美味しいうえに美肌効果のある食材となれば、注目されて当然かもしれませんね。